タケクリ導入法の特徴

第1の特徴は、洗浄を週1回の外来時にだけ行うことです。その他はヘパリンロックしてカテーテル操作は行わず、固定しておきます。この方法でもカテーテルの閉塞が起こらず、出口部初期感染の危険性が減少します。

第2の特徴は、腹膜透析開始までに約3ヶ月の余裕をもってカテーテル挿入手術を行い、その後、あせらずに、ゆっくり腹膜透析療法を始めるための準備を整えていくことです。

入院は、カテーテルの挿入から抜糸までの1週間だけです。この間、患者様は装着されたカテーテルの出口部の消毒法を覚えます。

退院後は、週に1回の外来通院時に、出口部ケア、次に入浴ケア、その後にバッグ交換の手技という具合に、一つひとつ看護師の指導を受けながら、腹膜透析療法に必要な知識や手技を2ヶ月かけて覚えていきます。

ご自宅でも入浴時やトイレ、また就寝時の感触など、カテーテルが腹部に装着された生活に徐々になじんでいくことができます。